ヤモの経過観察日記３

2024.4～2024.8

解決かどうかが定かではないので書く事に迷いもあるが書いておく。4月からお腹の調子が悪かったヤモのことは、前回書いた。彼女は5月12日に卵を産んだのだ。もちろん無精卵である。ふっくらしてきたなと思いつつも壁に張り付いた時にお腹にハッキリ見えたわけではなかったので確信が持てなかったが卵がいたのである。正直気が気ではなかった。足も動かず、体調が優れないのに卵なんて産めるのか？と。

手帳のメモを見ると4月は下痢が多い。以前コオロギなどの生餌を食べていた頃は固めで外に尿酸がのった無臭のウンチだった。下痢になると臭いがきつく、下痢まで行かずとも柔らかめな時は尿酸をくるむようなウンチの時もあった。5月に入り9日10日に下痢をして12日に卵を一つ産んだ。翌13日のウンチを最後に恐怖の便秘期間に入ったのだ。生き物って食べて出すから命を保てるのだ。食欲もそんなになく、それなりに食べるけど、うんちは出さない。1週間くらいは「こんな時もあるか」と思えていたけれど、2週間めになると、私も子どもも口には出さなかったが「このまま死んでしまうのかな」と思っていた。口に出した途端それが現実になる気がしてお互い怖かったのだ。卵の何かなのか生臭い液体は出していた。普段のおしっこは透明で無臭だが、その液体は壁に白く残るのである。「ヤモリ　卵詰まり」とかでやたら検索しまくっていた。

5月30日に尿酸？のようなものが出たが、ウンチは出なかった。6月1日に脱皮をしてウンチは6月4日にやっと出たのだ。22日ぶりである。私は44年生きてきてそんなにひどい便秘になったことはない。こんな5ｇの小さな子に耐えられる重圧なんか？とニホンヤモリを作った人に問いただしてみたい。そもそもさ、ウンチもおしっこも卵も同じとこから出てくる意味がわからない。何か一つ詰まれば全て詰まってしまうわけですよ。

結局2個目の卵が産まれたのは6月9日。割れていて殻が中身にくるまれているような見た目だった。これでやっと終わったかと思ったのだが、6月24日にも朝にゼリー状の卵らしいものが家に落ちていた。6月24日分は写真に撮り損ねてしまっている。さらに6月24日は脱皮もして夜に大きいウンチもしている。その日から少しずつレオパゲルを食べてくれるようになってきた。それまでは1日おきに、レオパゲル5口と温浴＋ヨーグルト（サプリ添加）を繰り返していた。レオパゲルは2口くらいしか食べないし、食べたくない！と拒否する日もあったので本調子ではないのだろうけど、お腹が軽くなって身軽にひょいひょい歩いていたのが嬉しかった。

7月半ば過ぎにヨーグルトを止めた。ヨーグルトをあげない方が下痢にならないと気づいた。ご飯全力拒否でこのまま死んでしまうのかというピンチに助けてくれたのはヨーグルトだったけど、7月19日あたりからレオパゲルをむっしゃむっしゃ食べてくれるようになったのだ。レオパゲルだけだと下痢もしない。食べるならいいかとヨーグルトをしばらくやめてみようと思ったのだ。ここから私の幸せなバラ色の日々が始まる。毎日レオパゲルを食べるのだ。「産卵で体力使ったから取り戻すのに必死なんだね」と思っていた。レオパゲルを毎日ペロリと平らげ毎日～二日に一回は良いウンチをする。たまに水に溶いたカルシウムパウダーを口につけて舐めてもらったりもした。良く食べて良く出す。温浴効果か足も少し動いている気がして、この頃から温浴も毎晩になる。ヤモが健やかだと私も幸せなのだ。夏という季節のおかげか産卵が無事に終わったおかげか定かじゃないけれど、ヤモが元気でいてくれること以上の幸せなんてないのだ。

8月某日。とんでもない事に気づき絶望する。ヤモのお腹に卵がいるのだ。いやいやいやいや・・・。Google先生に聞いてみる。一般的には年に3回？くらいらしいけど、コンディションが整えば毎月産卵する子もいるらしい。コンディションて何？整うって何？サウナでも行ったんか？そんなに卵いらないよ～私の願いはヤモの健康と幸せと長生きだけなのだ。でも一回は産めたわけだから、次もきっと無事に産んでくれるはずと信じて産卵のサポートに徹していこうと思う。ご飯と水をあげて清潔を保つくらいしか私にできることなどないんだけどね。このブログを書いているのは9月22日。9月18日に今回の一個目が産まれている。二個目も無事に生まれますように。

2024.4　下痢が多い。正直太ったかなくらいにしか考えていなかった。辛かろうに顔はいつもと変わらず笑顔である。