「夢と金」を読んだ話

読書感想文②です。

キングコング西野さんの本。おすすめしているyoutubeを見て購入、読んでみました。評判通りおもしろいし、わかりやすくお金の事が書いてある本でした。お金の知識0の私が読んでも理解できましたよ。おすすめされている理由がわかります。

中でも、飛行機の料金の話は、感心しました。妬んだり羨んだりする前に考えて計算してみるとお金持ちのおかげで飛行機に安く乗れるんだと理解できるんですね。考えてみれば税金なんかもそうなんでしょうね。私が払う税金よりも私が受け取っているサービスの方が大きいですもの。

子どもの病院が無料なのも、子どもに教科書が無料で配られるのも、私が図書館で無料で本を借りられるのも、道路がデコボコじゃなく歩きやすいのも、税金が使われているんだろうけど、私が払った税金でそれは補えないです。もし払った額に応じて公的サービスが利用できますなんてなったら、うちの子は教科書すらもらえないと思います。そんな社会じゃなくてよかったです。お金持ちさんありがとうって思いますね。

他にもなるほどなーと思う話がたくさん書かれてます。私が読むと心が痛くなる部分も少々ありました。でもそれが現実だと思います。子どもにも読んでほしいな~どうせ読まないでしょうけど。小学一年生の頃に解決ゾロリを読んでいたのが母の目に焼き付いている自主的な読書の最後の姿です。大量に借りてきたゾロリを積み上げて読んでる姿を思い出すとあんな時代もあったのに・・・と切なくなります。あとは夏休みの読書感想文のために嫌々読んでます。あ、あとPHPジュニア文庫の「青鬼」も読んでました。あれが本当の最後ですね。小さい頃絵本の読み聞かせもたくさんしてきました。本好きな子になって一緒に読書して感想を話し合える親子関係に憧れていたんです。でもなりませんでしたね。おかげで好きな絵本が見つかったし、楽しい時間を過ごせたからいいんですけどね。

今日が一番若いと思うしかない老いた私には突き刺さったけど、若いうちについた差は埋まらないってのも子どもに伝えたいです。考えてみればそうですよね。後から簡単に巻き返せたら、若いうちに努力するのがばかばかしくなりますもの。私だけでなくみんな薄々わかってるけど認めると辛くなるから目をそらしてることを、例を出して誰でも納得できるように説明してくれてます。「格差が生まれる理由」を簡単に説明してくれるゲームの話は、賢くない私にもすんなり理解できました。これを私が子どもに話すと、本で得た知識を話してる人の話にしかならなくて、子どもは理解しようとしてくれないんですよね。賢者から学ばず経験からは少しだけ学ぶ(すべては学ばない)、典型的な愚か者タイプの子なんですよ。

子どもがすすみたい進路についても、クリエイティブな世界はAIに代替されないでしょって私言ってましたよ。もう今すでに、されてるんですよね。絵を描く人だって物語や音楽を作る人だって、それまでに見たことや考えたこと、感じたり経験したり読んだりしたことを頭の中で練り上げてアウトプットしているんだから、AIにできないわけはないんでしょうね。いやー、AIってすごいですね。

同じくらいの年齢で同じ日本に暮らしていても、住む世界が違うから考えることも閃くことも私とは違うんでしょうね。私もそれなりに新聞読んだりしてたんだけどな。今はもう止めましたけど。古き良きものも大好きだけど、時代の流れに置いてかれないことも大切なんですね。勉強になる本でした。

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