坂下仁さんて人の本よ。きっかけはもちろんインスタの広告。おそらく40代50代の私くらいの年齢の男性向けに書かれた本なのではないかしら。向いている副業選び方、副業で独立する方法、その時の節税や会社を作る手続きなんかについても、具体的に説明されていてわかりやすいわ。でも私みたいに協力しあえるご主人がいない女性が読むと「・・・」ってなる部分も多いわ。立場の違いのせいですべては参考にできないけれど、役にたつ情報はたくさん書いてあるから、副業をしたいけどどうすればいいかわからない人の助けにはなると思うの。
まずやってはいけない副業について説明されているわ。自分の時間の切り売りになるアルバイトはダメなのね。副業っていうとこれを考えてしまいがちだけどね。私たちくらいの年齢になるとお金より時間の方が大切なのよ。私だって人生の残り半分をきってるかもしれないわ。そこから健康寿命がどのくらい残っているのか考えると、これ以上自分の時間を手放すのは遠慮したいわね。
それを踏まえて、初級であれば失敗のないビジネスを3つ紹介してくれているの。
①物販ビジネス ②賃貸ビジネス ③情報ビジネス
の3つね。それぞれに初級中級上級の職種があって、初級を試して自信をつけて中級上級に進もうって書かれているわ。私にとってハードルが低いのは物販と情報だわ。賃貸はねぇ。初級であっても人様に貸せる高級な品物を私は持っていないのよ。中級になったら物件の購入資金がねぇ。私は正社員で働いていないので、ローンを組んでの物件購入はしんどいわ。物販も初級はいいのよ。家の不用品を売るだけだからさ。それなら私だってやったことあるもの。ただ中級以降に仕入をしてそれを販売ってなると在庫置き場がな~って迷っちゃうわ。やっぱパソコンとネット環境さえあれば情報ビジネスが一番手軽なんじゃない?売れる情報があればだけどさ。
この本にも情報ビジネスをするなら、どんな風に進めるかがある程度は書いてあったわ。お金を払って購入してくれた人たちを裏切ることになってしまうから一気にすべての情報を出してはいけないとかね。この本と関係のないところで、ある二つのメルマガと公式ラインに登録したの。メルマガ登録すると期間限定でその人の著書も読めるのよ。申し訳ないけどその著書は役立つ情報は書かれてなかったわね。当然よね、お金を払ってくれる人への裏切りになってしまうんだもの。何となくの概要?骨組み?の説明と成功した後の暮らしぶりの紹介はあるけど、具体的にどうすればいいとかは一切書かれてないわ。そして何通かのメールの後に、期間限定で値引きされた情報商材の案内やセミナーの案内が届くの。基本「今だけです!」って焦らせてくる感じ。
ラインはもっと面白かったわ。大体1週間くらいその人の身の上話のリンクが貼られたトークが来るわ。ブラック企業勤めで苦労した話や今は自由な働き方(ブログやウェブライター)で家族との時間を大切にして幸せに暮らしてるって内容。読んで感想を送ると特典がもらえるけど、別になくてもいい特典だと思うの。失礼を承知で言わせてもらうと記憶にも残らないレベルの内容だったんだと思うわ。そして7日目を迎えると有料の講座への案内が来るのよ。これもやっぱり「枠が埋まったら申し込みできないから急いで!」って急かしてくる感じ。んで放っておくと数日後に「キャンセル分を再募集します」ってくるの。公式ライン二つはね、数日開けて登録したんだけど、その二人が写真と名前以外テンプレでもあるのかな?と疑ってしまうくらい似ていて笑ってしまったわ。
脱線してると思うかもしれないけど、そんなことないのよ。「40代からは稼ぎ口を2つにしなさい」を読んだおかげで、これが情報ビジネスか!!と肌で感じることができたもの。別にすべてが詐欺とは思わないわ。ブログの書き方だって全自動のネットビジネスだって資産の増やし方だってダイエットだって、その人なりに工夫して大事に育てた情報なんだろうし。それに価値がないなんて言わないわ。ただ物を買うのと違って商品がないじゃない?だからもちろん返品はできない。本は試し読みができるけど試しに見せてもらう事もできないじゃない?もうそれが商品なんだし。お金を払って受け取るまで自分にとって価値があるかわからないのに判断しなきゃいけないのが嫌なのよね。そして「闇金ウシジマくん」のフリーエージェントくんの話との違いは何なの?と考えてしまうの。稼いでいないのに「時給10万円稼ぎました!」って広告を出し、釣られた人はお金を払って「68歳で起業しました!」って広告を出して、それにまた誰かが釣られていくっていうさ・・・。
私が登録したメルマガやラインも、自分の知識で人を助けたい、役に立ちたいって気持ちでやってる人もいるかもしれないわ。でもカモを待ち構えてる詐欺師もいるかもしれないし。すべてが詐欺とは思わないけど、判断する基準が曖昧で難しいのよね。登録して読むだけでお金を落とさない私は、善意100%で情報ビジネスに身を投じている人の労力を無駄遣いさせてるかもしれないのよね。
でもその罪悪感がこの本を読んだら少し気が楽になったの。詐欺じゃないかって疑ったりお金を払う気のない(私みたいな)人を説得するのは時間と労力がもったいない、信じてお客さんになってくれる人に使おうと書かれていたわ。時間も労力も限られているんだものね。私が目にするくらい広告を出してるんだから冷やかしなんて大勢くるだろうしね。
他にも副業が上手くいくと本業も上手くいく理由とか、会社にバレずに副業する方法とか役に立つことがたくさん書いてあるわ。読みやすい文章でサクサク読めるからおススメよ。ぜひ読んでみてちょうだいね。
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