吉田篤弘さんの「木挽町月光夜咄」を読んで散歩を始めました。仕事が休みの日は長めに、仕事の日は無理せずに。もともと旅行にいっても旅を楽しむ体力がないことが悩みでした。すぐに疲れて息切れして観光どころではないのです。最近洗濯物を干しに2階へ上がるだけでも息切れします。家ですよ。自分のテリトリー内でゼーハー言ってるのです。さすがにこれはまずいなと思ってショートでエクササイズの動画を眺めたりしていました(やりはしない)。「虫とけものと家族たち」を読み終え、次は何を読もうか考えていました。「木挽町月光夜咄」も本棚で温め続けられた本です。子どもがプールに通っていた頃に暇つぶしで本屋に入り買った本です。もう5年は経ってるという事か・・・。エッセイの中に吉田篤弘さんが歩いてダイエットする話が出てきます。彼が住んでいる東京と違い、私が住んでいる場所は歩いて行ける場所などほとんどありません。だからどこにでも車で行きます。近くのスーパーだって、帰りに荷物が増えると大変だからと車で行きます。反省・・・。自分の足でしっかり歩こう。でないと私、10年後には歩けなくなっている気がします。
しかし思い出してみると、昔は歩いていたんです。休日の夜に子どもを夫に預けてひたすら歩いていました。以前住んでいたマンションから、子どもの幼稚園はここにしようとか、歩いて通えるここら辺に引っ越したいとか小学校も近くて安心だなとか想像しながら歩いていました。幼稚園の受験は合格したし、中古ですが家も買いました。また歩いてみようと思うのです。目的地は子どもが目指す学校にします。水筒と小銭入れだけ持って歩きます。一回行ってみたのですが、近くに廃校になった小学校やケーキ屋さんがあって今度覗いてみたいと思いました。私の足で歩くと片道40分くらいかかります。歩くのが遅いのです。昔はそんなことなかったのに。子どもが小さい頃、ヨチヨチ歩きの子どもにあわせてゆっくり歩くようになりました。私はそのままゆっくり歩き続けて歳をとり、いつの間にかヨチヨチ歩いていた子どもに置いて行かれています。なんだか狐につままれた気分です。
昨日はここまで書いて夕方散歩へ行きました。ついつい本屋さんへ寄ってしまい帰りが遅くなり、夕飯も遅くなりました。一階と二階が普通の本屋さんで三階が古本屋さんという夢のような本屋さんなのです。そんなに広くないので見ていてウキウキするような品揃えというわけではないのですが、入ると時間が溶けてゆく恐ろしい場所なのです。でも収穫もありました。インスタのフォローしてるラオ先生の本がありました。子ども向けのようだが我が子は読まないだろうから役に立ちそうなところを立ち読みしていけばいいかと思っていたのですが、購入してきました。科目ごとにどう勉強すればいいかとか、親へのアドバイスもあったのです。子どもは数学と社会の勉強の仕方の場所だけ、じっくり読んでいました。パラパラ見たところに、親にできることは規則正しい生活を送れるようにサポートしてあげることと書いてありました。早速反省・・・。夕方の散歩は下校中の子どもを狙う不審者みたいと勘違いされそうだし、夕飯の時間も遅れてしまうので、もう少し早く行くことにします。

読書は上記の吉田篤弘さんの「木挽町月光夜咄」と夏目漱石の「こころ」を一緒に読んでいます。「木挽町月光夜咄」がうちにきた経緯は上記の通りです。「こころ」は子どもが小学生の頃、朝の読書の時間に文庫本読んでる子がいてかっこいい!自分もほしい!となって買った本です。子どもは読んではみたのですが、なんか意味がわからないうえに暗くてつまらないといって脱落しました。素敵な装丁に惹かれて買い与えたけど、たしかに暗いですね。私は大人だから読んでみれば面白いなと思えるけど、これを小学生に楽しめというのは難しそうねと思います。同時にもう一冊買ったのが太宰治の「人間失格」。こちらは私も読める自信がない・・・。昔々太宰治の何かを読んで「ハァ?」となってから少し苦手です。だけど日本語で書いてあるのですから読めないことはないでしょう。そして昔よりは少しくらい成長しているので今度は楽しく読めるかなという期待もあります。


この前ショッピングモール内の大きな本屋さんで買った川端康成の「雪国」。なんか3年経ったらプレミアム感が薄れた?キラキラしてない・・・。でも文庫本のカバーと思えないくらい紙が厚くてしっかりしてます。この装丁いいなと思ったけど、もう「雪国」しか残ってなかったのです。プレミアムカバー2024もあるのかしら。覚えてたら探してみます。

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